NMNサプリを飲むことで、年を取ったマウスの血管障害と酸化ストレスが逆転

Nicotinamide mononucleotide supplementation reverses vascular dysfunction and oxidative stress with aging in mice. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/acel.12461


タンパク質の中に重要なNAD+中間体として、NMNがあります。 NMNを飲むことで、SIRT1活性というタンパク質の活動を高めてくれます。 SIRT1が活性化されることで、何が起こるでしょうか。 それは、「加齢に伴う血管機能障害、そして酸化ストレスが逆転した」ということです。 これを仮説として構築し、検証を行いました。

NMNの安全性について研究

「NMNサプリを飲むことで、若返る」そう聞くと、なんだか科学的ではないような気がしてくる人もいます。 正確には、これはNmSODが50%増加し、NAD+を3倍にしてくれることがわかっています。 NMNを補給することで、さまざまな加齢によって誘発される合併症に対し、治療効果があることを示しているのです。 NMNを投与し安全性を調査するために、前臨床試験と臨床試験が実施されました。 いくつかはヒトで臨床試験も実施されています。 つまり、NMNサプリを補給することで、酸化ストレスが減少します。 これにともない、SIRT1活性が回復するのです。 加齢にともなって血管障害が起きがちですが、どの機能回復を助けてくれ、加齢を逆転させることが可能性として拓けてきたのです。 これは新しい治療方法になる可能性を秘めている、ということになります。 年齢を重ねるにつれて、すべての機能が低下していきます。 足も腰も頭も髪も脳ですら機能が低下していくのです。 これはすべての動物、生きとし生けるもの共通の老化という現象です。 これまで、老化・加齢にともなう衰えは、「そういうもの」として受け入れられてきました。 ただ、科学的に老化が解明されているわけではないのが大きなポイントで、なぜ老いていくのか、なぜ死んでいくのかがまだわかっていないのです。 医学的にも科学的にも、老化は解明されていないわけですが、その解明が徐々に進んで来つつあるのです。 その手がかりとなるものがNMNです。 複雑なタンパク質の働きがすべて全貌がわかったわけではないのですが、理由がわからない老化現象を、理由がわからないなりに食い止め、反対の動きつまり若返りを実現しようという取組です。

心血管疾患(CVD)が死亡率として高い

老化と同様に、謎めいているのが死の存在です。 誰もが死んでいくことを経験則的に知ってはいながら、死の全貌は解明されていません。 人はなぜ死ぬのか、動物はなぜ死んでまた新しい命が生まれるのかはわかっていないのです。 しかし、データと科学と医学の力で、少しずつわかってきたことがあります。 たとえばデータによるとCVDは先進国における罹患率と死亡率の主要な原因となっています。 そしてCVDは、加齢そのものが引き起こすのです。 健康な人でも年を取りますから、CVDにはなってしまいます。 CVDのもっとも主要な危険因子は加齢なのです。 先進国の高齢者の数は2050年までに少なくとも2倍になると予想され、CVD負荷の著しい増加の予想と関連しています。 先進諸国はすべてが超高齢化しており、少子高齢化でお年寄りが増えるので、それに従ってCVDの割合も増えるというわけです。 したがって、CVDのリスクを減らすためにも、何からの治療法を開発する必要がありました。

・血管内皮機能障害
・弾性動脈硬化


加齢に伴って、過剰なスーパーオキシド関連血管酸化ストレスと呼ばれます。 血管保護と、血管拡張分子である一酸化窒素の生物学的機能を低下させ、同時に弾性動脈の構造タンパク質を変化させ、それらを引き起こします。

カロリー制限と同じぐらいの威力を持つNMN

生涯に渡ってカロリー制限をすること。 そして、動物のカロリー制限は、バイオアベイラビリティ(生物的可用性)を増加させます。 タンパク質が内皮機能障害や動脈硬化を予防し、老化を逆転させることを示しました。 ただ、人間にとって長期のカロリー制限は、あまり実用的ではありません。 よって、カロリー制限と同じぐらいのメリットがあり、それらのメリットを誘発する薬理学的治療法への関心が高まっています。 サーチュイン遺伝子が有名になりましたが、タンパク質のひとつであるSIRT1は、カロリー制限のいくつかの効果に関連する代謝のエネルギーセンサーとしても機能します。 それがNAD+です。 以前の研究では、動脈硬化の障害を媒介するのに、SIRT1が重要な働きをすることが示されています。 この活性化が、酸化ストレスを和らげ、老齢のマウスによる体の衰えを部分的に改善していくことがわかったのです。

老化は解明されつつある

老化について科学的な解明がされつつあります。 これまでわからなかった老化現象が、経験則だけで理解していた加齢という現象を、科学的にみてみると、わかることがありました。 しかし、これらはまだ動物での科学的実験でしかありません。 人間での解明はまだ行われていないので注意する必要があります。 ただし、すべての医学的な進歩は、まず動物での実験によってなされているので、NMNについても今後の科学的発展、医学的進歩は近いのではないかと考えられます。 今後のNMNの進歩に要注目ですし、老化の解明が為された際には、NMNの価値は著しく高まることでしょう。