NMNの生物学での発見と、治療の可能性について

NMNはいつ誕生した?

まず、NMNと似た成分にNAD+という成分が存在します。 生体内を酸化還元反応によって、有機物を酸化させるものです。 NAD+は酵素なのですが、補酵素となります。 そしてNAD+は1906年にはすでに発見されています。 一方、NMNは1963年に発見され、論文が出たことで有名となりました。 論文によると、NMNは、NAD+欠乏症を予防できることが証明されています。 ただ、あくまで犬の欠乏症であって、最初はビタミンB3として指定されていたのです。

NMNが知られるようになったきっかけ

NMNという単語を含む出版物や論文の数が、短期間で2倍になった出来事がありました。
最初は、発見された1963年の論文の直後です。 NMNが新しいDNA依存性ポリアデニル酸合成核酵素を活性化したというレポートです。 これは、PARPの発見にもつながっています。 さらに、哺乳類でトリプトファンからNAD+とNMNの合成の経路が明らかとなっています。 NMNもNAD+も未知ではあるものの非常に重要な機能を持つとして、知られることとなったのです。

NMNがいよいよ実用化へ

2000年代になると、NAD+とNMNの代謝回転が行われていることが見つかり、他にも重要な機能(注意;若返り)を持つとして、重要な発見だといえるでしょう。 酵母SIR2がNAD+とNMNを活性化し、生物学に貢献しているという重大な発見も、同時期になされました。 2001年には、完全にNMNが単離され、単独の成分として特徴付けられたのです。 さらに、NAMPTという成分も単離されています。 NAD+とNMNの最初の熱狂的な発見から半世紀が過ぎていました。

生物学の進歩を促したNMN

NMNは生物学の進歩を促しています。 それと同時に、疾患や老化に関して、優れた論文が多数出るようになりました。 NMNとNAD+は、実はかなり古くから知られた成分であり、日常の食品にも含まれていることをご存じだったでしょうか。 たとえば、野菜、そして肉、さらに果物、普段から私たちが口にする食品に、NMNは含まれていることがわかっています。 興味深いことには、牛乳つまり牛の乳と、そして人間の乳にも、NMNはマイクロモル程度の分量ではありますが、含まれていることがわかっているのです。

これだけ広範囲に含まれていながらも、NMNの重要性が広く調査されたのはここ最近のことです。 げっ歯類、ヒト、そして多種多様な生物の全身が、加齢に伴って衰えますが、NMNは病態生理学の発症に寄与します。 よって、生物が年齢を重ねるにつれて避けることができない老化。 加齢に伴う機能低下、それを改善するためのNMNに注目が集まっているのです。

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